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身近な人からの「攻撃・イジワル」に悩まないための6つの対処法

http://www.earthinus.com/2013/02/fight-or-flight-response.html
おすすめ度:身近な人の攻撃

私はどうして攻撃される? なぜあの人は私にイジワルしてくる?

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 会社や学校、近所付き合いや友だち、 親子の間...。
 なんでか知らないけど、いつもあなたを攻撃してくる人はいませんか?

  • 神経質で細かいダメ出しばかりしてくる上司、同僚
  • いつも否定・否定ばかりの旦那さんや奥さん
  • 束縛が厳しく、電話やメールで細かくチェックしては詰め寄ってくる恋人
  • いつもピリピリ嫌な顔をして、とっても依頼しにくい他部署のAさん
  • 私の陰口をいっていたという無愛想なママ友のBさん
  • なにかにつけて噛みついて、コントロールしてくる親
  • Twitter や Facebook で何かと、つっかかってくる謎の人物 などなど...

 はぁーっ、こういう人がいると、なんだか毎日、困っちゃいますよねぇ。疲れちゃいますよね。考えるだけで、めんどくさいし、何だか憂うつ...。

 この人たちは、どうしてあなたを攻撃してくるのでしょう。
 理由がサッパリわかりません。
 そしてどうすれば、この攻撃は止むのでしょうか?

 その答えは、人間に備わっている「ある本能」にありました。

あの人が攻撃してくる人のメカニズム ... 「闘争か逃走か本能 (fight-or-flight response)」

 1929年、ハーバード大学の教授であるウォルター・B・キャノン博士は、「人や動物にはあるプログラムが備わっている」ことを発見しました。

 それは「闘争か逃走か本能 (fight-or-flight response)」。

 「脅威(なにか怖いと感じること)に直面すると、『戦うか逃げるか』のどちらかの行動を瞬時にってしまう」という生理的本能です。

 たとえば、ネコちゃんに近づいたら:

  • シャーッと威嚇された。... ネコちゃんが「戦う(闘争)」を選択した状態
  • ピューッと逃げられた。... ネコちゃんが「逃げる(逃走)」を選択した状態

 となってしまった経験はありませんか?これが「闘争か逃走か本能」が発動した状態です。

naushika.jpg

 この本能、ネコちゃんなどの動物だけでなく、人間にも備わっています。

 あなたを攻撃してくる人は、この「闘争か逃走か本能」に毎日、突き動かされているのです。

 あなたは、あの人に、脅威と(誤)認識されている。
 だから、攻撃されたり、冷たく突き放されたり(受動攻撃)、無視されたりしてしまうのです。(「身近な人の「攻撃」がスーッとなくなる本 」より)

 えっ...?なんでなんで?
 私が脅威を与えてるって、どこが?

 どうしたら、あの人の「闘争か逃走か本能」を解除できるの?

「闘争か逃走か本能」を解除するヒントは「風の谷のナウシカ」にあり

 「風の谷のナウシカ 」で、ナウシカがキツネリスと出会ったときの名シーン、あなたは覚えていますか?忘れてしまった人や、見たことのない人のために説明すると、こんな感じです。


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 ユバおじさんに連れて来られた野生のキツネリス。
 ナウシカが「おいで」と手の上にのせる。

 次の瞬間、ナウシカはキツネリスにガブーッ!と指をかまれ血が出てしまう。

 噛みつづけるキツネリスに
 「ほら 怖くない...。怖くない...。」
 と言い聞かせるナウシカ。

 やがて、キツネリスは噛むのをやめて、ナウシカの指をペロペロなめはじめる。

 「ね、おびえていただけなんだよね」

 ※超ウロ覚えです! ナウシカファンの人、すいません...

 このやり取りの中に、「闘争か逃走か本能」を解除して、仲良くなる秘訣があります。

「闘争か逃走」本能は、お互いに影響しあって大きくなってしまう

 まず、知ってほしい法則があります。
 それは、「誰かの『闘争か逃走か本能』は、その相手の『闘争か逃走か本能』を刺激して、お互いに大きくしあってしまう」ということです。

 自分では、なかなか気がつきにくかったり、認めたくなかったりするかもしれませんが、自分自身も「闘争か逃走か本能」を出してしまっていることはよくあるのです:

  • 実は、相手に意識化で威嚇(「近寄ってくるな!」バリア)していたりする
  • その人に会うと、傷つかないように警戒してしまうため、ピリピリと緊張感を出してしまっている
  • ケンカ腰や、感じの悪い逃げ腰だったりする

 というようなことがあります。
 これがまた、相手の脅威となり「闘争か逃走か本能」をピコーンと刺激してしまうのです。それがまた、あなたの脅威となり...、こんな風に、負のスパイラルが生まれてしまうのです。

 次のようなループを作るのが、泥仕合から抜け出す近道です。


  1. 自分から、脅威と誤認識されてしまいそうな「闘争か逃走か本能」を解除する
  2. 相手の感じる、脅威が減る
  3. 相手が「闘争か逃走」する回数が減る
  4. あなたも「脅威」を感じなくなる
  5. あなたも「闘争か逃走」しなくなる (2に戻る)

 少し怖かったり、悔しかったりするかもしれませんが、ナウシカのように、先に手を差しのべて、自分から「闘争か逃走か本能」を解除しましょう。

 でも、自分から「闘争か逃走か本能」を解除するって、具体的には一体どうすればいいのでしょうか?(相手はキツネリスじゃないし...)
 次からいくつかの方法を紹介していきます。

方法1. 先に「味方です」と伝えてしまう。相手に安心を送る。

 相手を安心させるには、「あなたが『脅威』ではないこと」を、言葉で伝えてしまうのが最もカンタンです。一番いいのは感謝や愛情をつたえることですが、ツンケンしている仲では、なかなかそうもいきません。。

 少なくとも「私はあなたを脅かす存在ではない」と直接的・間接的に、伝えることが大切です。
 例えば、次のように:


  • 「味方ですよ」
  • 「この前は、ありがとうございます」
  • 「いっしょに協力したいと思っています」
  • 「安心しています」
  • 「すごいですね」

 口ベタなら、ふとしたときに、ガムや飴ちゃんを一つあげるだけでも、二人の間に、安心感が生まれたりします。

 「いやぁ...これでも、難しいなぁ」
 と思うのなら、はじめはその人を思い浮かべて「信頼」を送るだけでもかまいません。

 たった二人の間の人間関係の力学です。
 あなたがベクトルを変えれば、ガラリと関係性が良くなってしまうことも多々あります。

方法2.「DESC法」で話す

 DESC法とは、下記の4ステップをふむことで心の抵抗なく「言いたいことを伝えられる技術」です。「闘争か逃走か本能」を減らすのにも、大変効果的です。


  • Describe ... 状況を描写する
  • Expose ... 心を明かす
  • Suggest ... 提案する
  • Consequence ... (提案の)結果、どうなるかを伝える

 詳しくは、このブログの過去のエントリー『「言いたいことが言えない人」のための伝える技術 ーDESC法』で説明しているので、そちらをご覧いただければと思います。

 DESC法を使うと、どうして「闘争か逃走か本能」を刺激しないのでしょうか。
 それは、相手が「責められた!」という脅威を感じにくいよう、考えぬかれているからです。

 この方法を身につければ、二人の間に平和がおとずれ、攻撃やイジワルは止んでいくことでしょう。

方法3. なるべくコミュニケーションを「今ここ」に近づける。「今ここ」の頻度をあげる

 あの人があなたに脅威を感じるのは、あなたのせいではない場合もあります。
 もしかすると「他のだれか」のとばっちりを受けているかもしれないのです。

 「ええー、迷惑な話!そのだれかって、だれなのよ?」
 そう思っちゃいますよね。

 その「だれか」とは、その人が「過去に脅威を感じた人」です。

 人は「過去」の経験をもとに、新しいできごとを判断してしまいます。そのため、たいていの人は「今ここ (here and now)」をありのままにニュートラルに見ることができていないのです

 もしかすると、あの人は、あなたに「怖かったお父さん」を重ねあわせているかもしれないし、はたまた「ヒドイ振られ方をした恋人」「昔、苦労したクレーマーのお客さん」「自己チューだった昔の友だち」「勉強がさっぱり勝てなかった優等生のアイツ」「私の好きだった人と付き合っていたモテモテのあの子」などを投影しているかもしれません。 (これを心理学的には「転移」といいます)

 そのため、脅威に誤認識されてしまっているのです。

 転移を回避するには、あの人の意識のフォーカスを「頭のなかの過去の経験」から「目の前に今おきている現実」に移さなければいけません。そうすれば、頭のなかだけでグルグル考える割合が大幅に減ります。

 そのためには、コミュニケーション手段を「今ここ」に近づけましょう。
 そして「今ここ」のコミュニケーション手段の頻度を増やしましょう。

 まわりくどい言い方をしましたが

  • メールより電話。電話より対面
  • いつもの場所より、 過去の経験のしみついていない、新しい場所
  • 形式的なコミュニケーションより、くだけたコミュニケーション

 が大切です。これにより、誰も脅威な人なんていないと気が付きます。「今ここ」を感じよう。Don't Think, Feel!

方法4. 「役割」を手放す。「立場」としてふるまうのをやめる

 脅威というのは、役割と役割の間のパワーバランスや対立によって生まれます。
 
たとえば、親と子、上司と部下、男と女、既婚と未婚、発注元と発注先などなど...。

 「(立場上)コントロールしたいのにうまくいかない!」
 「(立場上)コントロールなんてされたくない!」
 ぐぬぬ...ぐぬぬ...。

 こうしてお互いが「闘争か逃走か本能」をむきだしにし、ひそかなる対抗心を抱き、攻撃やイジワルがうまれていってしまうのです。

 こんなときは、「自分が役割を演じている前に、一人の人間である」ということを思い出しましょう。そして、自分の「立場の責任」がなかったら、本当は相手とどうつきあいたいのか、考えてみます。

 「リアルな話、立場や役割なんてどうでもいいと思っていて、一人の人間として仲良くしたいのよ。んで、この問題、困っちゃうけど、どうしよっか?こうすれば、二人ともハッピーじゃない?」など打ち明けて相談しましょう。これでお互いの「闘争か逃走か本能」はやわらぎます。

 さぁ、「あなたの役割」をダスターシュートに投げ込もう。

方法5. 「人は自分が傷ついている分だけ、他人を人を傷つけてしまう」と知る

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 見出しの言葉は、カウンセラーで心理学者でもあるチャック・スペザーノ氏の言葉です。(「傷つくならば、それは「愛」ではない 」より)

 私たちは、つらいことがあるたびに
 「もうこんな思いはしたくない!」
 と「闘争か逃走」センサーの調節メモリをぐいっと「強」に設定してしまいます。

 そのため、傷つくたびに「闘争か逃走か本能」は、強化されていってしまうのです
 そして、「闘争か逃走か本能」が強くなるたびに、人を傷つけるパワーも強くなってしまう

 つまり「人は自分が傷ついている分だけ、人を傷つけてしまう」のです。(攻撃する人は自分を脅威から守るために、だれかを傷つけることを正当化してしまっていることもあります)

 あの人があんなにヒドイことをいえるのは、それだけ傷ついていて「闘争か逃走本能」があらわになっているからです。

 ここで言いたいのは「あの人は、たくさんヒドイ目にあって、たくさん傷ついているのだから許してあげようよ」という哀れみを持てということではありません


「あの人はとても傷ついているんだ」と、ただ認識すればいいのです。

 それにより、あなたは「100%被害者」という状態から解放され、相手をまた違った目で見はじめることができます。 そして、自分の「闘争か逃走か本能」を少し弱められるのです。

方法6. 「自分を敬うこと」からはじめる

 *「闘争か逃走か本能」は、いわばサバイバル本能。
 不安定なときほど、表によく現れてきます。 *

 *日ごろから、自分のことを卑下したり「まだまだこれじゃあダメだ!」と大切に扱っていない人は、グラグラと不安定となってしまい「闘争か逃走か本能」が、出やすくなっています。 *  あなたの相手、そしてもしかすると、あなたにもその節があるかもしれません。

 *自分を大切に、そして、自分を敬うことから始めよう。 *  自分を慈悲の心で愛そう。  そうすればまず、あなたから安定する。バランスが生まれる。やがて人も敬えるようになる。

 安定してバランスが良くニコニコした人に、だれも「脅威」を感じることはない。 仮にちょっぴり脅威を感じられても、話せばすぐに「安全」な人と伝わる。だから、だれも「闘争も逃走」しない。あなたは攻撃をされない、攻撃を誘発しない。むしろ優しくされたり、応援されたりする。

 そこにあるのは、安心と信頼だけだ。    ただ「自分を敬おう」というと、自己中心的で、自惚れた感じや、自分に甘い感じがする人もいるかもしれません。だけどそれが、平和な家庭や職場、人間関係の柱になっていくのです。

 世のため人のために、「自分を敬うこと」をはじめよう。


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 自分を修めるのに、敬をもって実行すれば、まわりの人々を安心させ、ひいては社会も安心させることができる。
 
 これは天の心が流れこむからである。

佐藤 一斎
言志四録 』より

ファイティングポーズを取る人より、ノーガードの人の方が、幸せで平和な人生を送れる

 昔、テレビで千原ジュニアさんがこんなことを言っていた。

 15歳で芸人になったジュニアさんは、まわりがほとんど年上というサバイバル環境だったため、常にファイティングポーズむき出しで仕事をしていた。 (これは「闘争か逃走本能」なのだろう)
 そして、ついたニックネームは「ジャックナイフ」。

 そのため実力があるにも関わらず、なんだか突き抜けない状況がつづいた。ひょっとすると、仕事仲間となる芸人やスタッフに、「脅威」扱いされていたのかもしれない。

 その後、ジュニアさんはバイク事故にあってしまう。
 生死をさまよう状況のなかでたくさんの人に助けられた。そして、誰も敵なんていなかったことに気がつく。

 退院したジュニアさんは、ファイティングポーズなんて必要ないことを悟った。闘争も逃走もやめた。そして、仕事が好転しはじめる。今では、テレビで見かけない日はないほどに、ブレイクしている。
 あだ名は「ジャックナイフ」から「バターナイフ」になった。

 人生の成功や、幸せな人間関係は、ファイティングポーズで戦って勝ち取るものではないないのかもしれない。

 明日から、怖がらず、愛にあふれた、ノーガードになってみてはいかがだろうか?

もっと深く知るための本:
  身近な人の「攻撃」がスーッとなくなる本
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