earth in us. トップページ > ミニマリスト >
辛いなら逃げるのも大事 ―正しい逃げ時を判断する3つの方法

「逃げること」≠「悪いこと」
「逃げる」という言葉をきくと、とても情けない感じがします。まるで打ちのめされた惨めな負け犬、のような。
確かに、自らで選んだチャレンジや、後の人生にプラスになる苦しみならば、耐え忍ぶ価値もあるでしょう。
しかし、世の中には、そうでないこともたくさんあります。
心の病気になってしまうような苦しみ、閉鎖的な環境での暴力的な人間関係、ハラスメント、借金のふくらむ赤字のビジネス、先行き真っ暗な職場......。
それなのに、「逃げるなんてサイテー」「我慢は美徳」という考え方だけが、独り歩きしてしまうのは、よくありません。
「逃げること」≠「悪いこと」です。
ビジネスにおいて「勇気ある撤退」が合理的であるように、人生においても「逃げることが大事」なシーンがあります。
あなたが今(もしくは、これから)、生きた心地がしない場所で、ひたすら我慢しているのならば、次の3つの視点で考えなおしてみるといいかもしれません。
「BATNA(バトナ)」を考えておこう
BATNAとは、交渉術の現場で使われる言葉で、「これが満たされないんだったら、私は身を引く」というギリギリの条件のことです。(Best Altenative To a Negotiated Agreement)
たとえば、駅の近くのスーパーでリンゴが100円で売られているとします。
家の近く八百屋のオッチャンに、リンゴの値段をまけてもらうとしたら、100円以下でないと買う意味はありません。オッチャンが「110円までしか、まけらんねえな!」といったら、BATNAが満たされないので交渉決裂です。
あなたのハートのBATNAを、しっかり考えておきましょう。
ビジネス、人間関係、仕事環境、恋愛、人生。あなたが「絶対に譲れない、大切なもの」は何ですか?「これが満たされなくなったら、意義がない」というラインはどこですか?
自分のなかでBATNAすなわち、「最終ライン」がわかっていると:
- 心の余裕が生まれる
- ズルズルと限界を引きのばし、我慢したり利用されることがなくなる
- 「クールかつ合理的に逃げ時」を判断することができるようになる
というメリットがあります。
「サンクコスト」に囚われないようにしよう
「彼氏ともう8年つきあっているから、結婚せずに別れるなんて......」
「10年務めた会社を、未来が暗くなったからといって、急にやめるのはもったいない」
「そうとうカネを突っ込んだ。今さら逃げられない」
こうした「過去」につぎ込んだコスト(これをサンクコストという)に囚われていると、未来を台なしにしてしまうことがあります。残念ながら、時間も、エネルギーも、お金も、一回つぎ込んだら戻ってくることはありません。
過去は戻ってこない。
大切なのは、「今・ここ」と「未来」。
変えられるのは、「今・ここ」と「未来」。
自分を幸せにしてくれるのは、「今・ここ」と「未来」。
「今・ここ」と「未来」だけを見て、希望がないのだとしたら、キッパリ終りにして、逃げましょう。さらにズルズルと、サンクコストを積み増していくなんて、やめたほうがいい。ウェットな頭をドライにチェンジ。
「自分を生かしているのか?それとも、殺しているのか?」と問うてみよう
「それを我慢することで、あなたは自分の魂を生かしている?それとも、殺している?」
自分にこうきいてみましょう。
楽しんで生きない人生は、あじけない。楽しんで生きれば、我慢して得るより、多くのものが手に入る。悲劇のドラマは感動的だけど、大好きなことをやって成功した人のほうが、世の中には多いものです。
そこで我慢し続けるのは、ほんとうに合理的なのか?
「逃げる」という行為が、必ずしもいけないことではなかったとしたら、あなたはどうするのか?続けることと、逃げることを公平に評価したのだろうか?
「BEAT IT」ずらかれ!
次の条件にあてはまる場合は「すぐに」逃げる決断をするべきだ。
- 毎日、あなたを傷つけることを当然だと思っている人と接している
- このままだと、心の病にかかりそうだ(もしくはかかっている)
何もプラスがないのに、自分の命を削ってまで、我慢するのは間違えている。
逃げても、いき先がない?その心配ならいらない。この地球は広大でキレイで、地獄よりましな場所なら、たくさんある。優しい人も、たくさんいる。
マイケル・ジャクソンは、「BEAT IT」のなかでこう歌った。
怖がってないと、見せたいかい?
自分の命をもてあそんじゃいけない。そんなのは、真実でも勇敢でもない。
彼らはあなたを蹴るだろう、痛めつけるだろう。
そしてそれを正当化するだろう。
だから、逃げろ。カッコつけてなんてないで。
逃げるという行為によって、人生がひらけることもある。
人からは情けないと失望されるかもしれない。甘いヤツだとヒソヒソ笑われるかもしれない。
それでも正しいと思ったら、Just BEAT IT!

印刷用





