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「シンプルな文章の書き方」 ― 読まれなかった文章をカイゼンしてわかったこと

http://www.earthinus.com/2011/06/simple-writing.html
おすすめ度:文章力

ショック!私の文章、読んでくれない人48%

wrting.jpg 「どうして、私の文章は、ちゃんと読まれない?」
 ブログをはじめた当初、私をいちばん悩ませたのは、「ページを開いても、読まずに帰ってしまう人の率」がとても高いことでした。

 アクセス解析をソフトをひらいて、「直帰率」の数字を見ると48%。実に半分ぐらいの人が、ページを読まずに帰ってしまっていたのです。
 これはとてもショックでした。

 思い返せば、会社でも同じようなことが起きていました。
 「いや、すいません。そこに書いてあるんですが......」
 何度、上司にこのセリフをいったことだろう。

 読んでもらえる文章とは、どんな文章なのだろう。


たぶん、文章が読まれない理由は二つある

 文章が読まれない理由。それは二つだと思う。

1.興味のないテーマだった。
2.文章をパッとみたとき、「読みたくない」と思った。

 興味がないというのなら、それはある意味、仕方がないかもしれない。だけど、このページにたどり着いたということは、興味があってクリックしたからだ。
 となると、文章を見たときの印象が悪いんじゃないか、という話になる。

 色々と調べて、次の方法をためしたところ、直帰率を7%まで落とすことができました。
 どれもカンタンで即効性のあるものだった。

 キーワードは、シンプル化。
 やっぱり、ゴチャゴチャした文章はみんなが敬遠してしまうようだ。


シンプル化(1) なるべく「ひらがな」で書く

 まず、フリーアナウンサーの梶原しげるさんの「プロのしゃべり方テクニック」という連載を読んで学びました。

 その中でも一番、効果があったのは「なるべく"ひらがな"で話そう」という部分です。

 ちょっと意味がわかりにくいかもしれない。
 例えば、この記事の冒頭の文章は、何もかんがえないで書くとこうなります。


 ブログを開始した当初、私を最も悩んだのは、「直帰率」の数値が極めて高い事でした。

 漢字が多い。なんだかカタそうだし、左脳が疲れそう。この調子でずっと文章がつづくと、くたびれてしまう。
 そこで「なるべく、ひらがな使う!」と意識して書きなおすと、次のようになります。


 ブログをはじめた当初、私をいちばん悩ませたのは、「ページを開いても、読まずに帰ってしまう人の率」がとても高いことでした。

 だいぶ読むのがラクになった。みんな忙しいし、ラクに読めるの配慮をするのは大切なことだ。その他にも

  • 必要のない熟語を「ひらがな」に (備蓄 → たくわえる)
  • 必要のない横文字を「ひらがな」に (ディティール → 細かいところ)
  • 漢字にしなくてもいい言葉は「ひらがな」に (書き直す → 書きなおす)

 「そうかぁ?」と思う人もいるかもしれませんが、これが文章全体におよんでいることを想像してみれば、「読むめんどくささ」がひしひしと伝わってきます。
 ただし、あまりやりすぎると幼稚っぽくなるので、注意が必要です。


シンプル化(2) なくてもいい言葉は、すべて消す

 「文章力の基本」という本を読んだところ、「削れる言葉は、徹底的に削れ」と書いてあった。これも試したところ、文章がとても短くなり、読むのがラクになった。

ポイントは次のとおり:

  • 余分な「そして」「あの」「この」という指示語を消す
  • 「というようなこと」のようなダラダラ表現を消す
  • 「基本的に」「簡潔に言うと」のような余分な飾り言葉を消す

 言葉という単位だけでなく、いらない文章、いらないパラグラフ、いらない具体例なども削除するとスッキリする。

 「この文章は、もっとシンプルになる?」
 そう自分に問うて、チェックすると削れる言葉が見えてくる。

 さらに一晩おいて、見直すと「いらん!」「いらん!」とガンガン削れます。


シンプル化(3) 一文で伝えることを、減らす

 長い文章を読むと、はじめに書かれていたことを忘れてしまう。
 たとえば、冒頭の文章を、なにも意識しないでフワーッと書くと、こうなってしまいます。


 ブログを始めた頃、頭を一番悩ませたのは、直帰率というページを開いても読まずに帰ってしまう人の率の高さで、私はアクセス解析ソフトを見るたびに、その直帰率の数値が50%を上まっていると知り、ショックを受けたのを覚えています。

 情報が多すぎて、意味不明。
 「悩んだこと」「直帰率の説明」「その数値の高さ」...が一緒くたに飛び込んできて、頭の処理がおいつきません。

  • 一文で伝えることは、一つ。
  • 一文は出来るかぎり、短く。

 「一文」という個所は、「一記事」「一パラグラフ」とも言えるかもしれません。
 減らした分、カンタンになり、情報が伝わりやすくなります。


シンプル化(4) 精読でチェックしない。「流し読み」でチェックする。

 だれもが、自分の一生懸命 書いた文章を、じっくり精読してもらいたい。
 私もその一人です。

 だけどアクセスログを見ているうちに気がついた。
 ほとんどの人は、「さーっと」流し読みしているだけだ。
 これはショッキングな話だけど、自分がだれかの文章を読むときのことを考えれば、カンタンに想像がつく話だ。

 「意味分からん」「むずしそう」「長いよ」。
 パッと見で何を言っているのかわからないなら、すぐ直帰。

 その文章は、丹精をこめて書いた大切なものかもしれない。
 だけど、最終チェックは、ノホホンと立ち読みしているオッサンの気持ちで。ノホホンと読んでも意味がわかるように、一番、カンタンな文章に、書きかえていく。

 見出しをつける。太字にする。改行を増やして見やすくする。
 精読は期待せずに、流し読みのしやすさを重視。


シンプル化(5) 具体例は、具体的に書かない

 歌手の「西野カナ」さんは、具体例を具体的に書かないのがうまいと思う。

 「会いたくて、会いたくて」という歌の歌詞は、それ単独では意味が通じない。
 しかし、聞き手の頭のなかでは、それぞれ特定の人がばっちりイメージされている。

 これが「遠距離恋愛で3年間、学生の彼に会えなくて」だったら、まず男性の読者が直帰してしまう。遠距離恋愛してない人も直帰してしまう。サラリーマンと付き合っている人も直帰してしまう。3ヵ月あえなかった人も直帰してしまう。

 具体例を具体的に書きすぎることは、「自分とカンケーないね」と思う人(=直帰する人)を増やす恐れがある。

 具体例は、ちょうどいい省き加減、ちょうどいい抽象度がいい。
 J-POP的にボカすのが良し。


シンプルな文章、書くのはむずかしい

 とはいえ、言うは易く行なうは難し。
 修行の毎日は終わりません。


 

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