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「秋元康のアイデア術」に学ぶ4つのポイント
秋元康の「企画脳」を読んでみた
ちょっと前に、ソロモン流というテレビ番組で秋元康特集をやっていた。
その活躍はもはや紹介するまでもない。学生時代から放送作家として頭角をあらわし、おニャン子クラブ、とんねるずのプロデュースしてスターダムののし上げて、美空ひばりの歌詞を書いて、AKB48をミリオンヒットさせ国民的アイドルに育て上げた。
やっぱり才能があるとか天才だったとか、そう感じざるを得ない部分はたくさんあって、素人のボクが真似できる代物ではないと思ったが、「考え方」について学べる部分はあるかもしれないと思い、著書「企画脳」を読んでみた。
今日はそこから、「アイデア術」について、感銘をうけた部分を紹介します。
1.「喫茶店で知らないメニューを頼め」
「アイデア作りをシステム化できないか?」
頭を使った仕事をしている人なら、一度は考えたことのある問題だ。
しかし、これがどうもうまくいかない。
メモ帳に情報を書きなぐって、モレスキン手帳に整理して清書。「おお、これはいいかも」と思ってもしばらく経ってくると、なんだかアイデアは出なくなってくる。
「ええぃ!アナログがダメなら、デジタルじゃ!」
と、iPhoneからevernoteに情報を整理して、マインドマップで一人ブレストをはじめる。これも初めはいいけど、だんだん効力が消えてくる。
結局、アイデア出しそのものが固定化されたルーティンになってしまうと、その時点から機能しなくなってしまう。アイデアは、決まりきったものの外から訪れるものだからだ。
そう考えると、むしろ
「アイデア作りから固定化したシステムをいかに減らせるか」
が大事になる。
毎日からルーティンを減らして「冒険」をどれだけ増やしていけるかが大事になってくるのだ。
とは言っても、「毎日の中でどう実践すればいいの?」と思う人も多いと思う。
そこで、秋元康氏は、その小さな第一ステップとして「喫茶店に行ったら知らないメニューを頼め」というのだ。
黒ザクロジュース、ルアックコーヒー。
喫茶店の知らないメニューを頼むのは、怖い。まずかったらショックだ。お金も損する。
「やっぱりコーヒーにしておけば良かったぁぁ」と涙する時もあるだろう。
しかし、新しい冒険をし新しい刺激を得なければ、新しいアイデアは生まれない。
ちなみに本屋に行ったら「いつも見る本棚から5メートルはなれた本棚をみろ」というハックも紹介されていた。
2.「メモを取らずに忘れろ」
アイデアを作るに当たって、メモや記録を取らないと、なんだか怖くなってしまう。
忘れてしまったらもったいないし、大事なときに「あれ、なんだっけなぁ」と悔しい思いをすることも数知れず。
しかし、「記録」からアイデアは生まれない。
「記憶」から、アイデアが生まれるのだ。
秋元康氏はもちろん、流行りのスマートフォンやクラウドなんて使っていない。
メモすら取らない。
それなのに、質もさることながら量においても人を圧倒するアイデアを立てつづけに出して人を驚かせる。
どうしてか?
それは、ツールではなく「頭」を使っているからである。
頭には、どんなアプリケーションにない素晴らしい機能がついている:
- 使えない情報を、自動で忘れてくれる機能
- つなげたら面白い情報を、自動でつなげてくれる機能
- 膨大な情報から、サッと適切な情報を思い出してくれる機能
- 情報を都合よく美化してくれる機能
よくよく考えれば、あなたのアイデアも「頭」が勝手に産み出してくれるものがほとんどだったりしませんか?白紙のノートに向かってウンウン唸ったり、会議室に集められてブレストをしたって、そうそう出てくるものではない。
忘却には、ポジティブな意味がある。
記憶するに値いしなったものを捨ててくれるなんて、素晴らしい。
ちょっとがんばらないといけないけど、やっぱり頭を使うのが王道なのかもしれない。
3.「世間は電車の窓からあなたを見ている。忘れられる。だからみんなにいい顔なんてしなくていい。」
アイデアを出すときに限らず、私たちが感じてしまうのは「スベッたらどうしよう」「コケたらどうしよう」「失敗したらどうしよう」という恐れだ。
私は、会議で発言するとき、プレゼンするとき、女の子に声をかけるとき、ブログ記事をアップするとき、Twitterでつぶやいくとき、親しくない人に連絡するとき、こんなことを考える。
だけど、誰もあなたなんて見ていない。
いや、見てはいるかもしれないけどそれは、それは電車の窓から景色を見る程度でしか見ていない。
ビューンと通り過ぎれば忘れてしまうし、もっと端的に言えば、他のものが目に入った瞬間にコロッと忘れさられてしまっているのである。
あなたの事よりも、みんな自分のことを考えている。
だから、みんなにいい顔なんてしなくていい。
アイデアを発表するときに、ビビらなくてもいい。
ミスってもしばらくすれば忘れられるし、哀しいかな、成功したっていずれ忘れ去られてしまうだろう。
気楽にゴーゴーでいいのかもしれない。
4.「正解のない世界では、根拠のない自信を持て」
人生は学生から社会人にかわる瞬間に、実は大きな変化が起きている。
それは「正解のあった世界から、正解のない世界」への変化だ。
漢字の書き取りや算数には正解がある。間違えたら怒られる。
だけど、ビジネスにはいくつもの機能(≒正解)するやり方がある。
間違えだと思われていたことが、あくる日から正解になったりして企業が躍進したりする。反対に、正解だと思ってやっていたことが、時の経過とともにいつのまにか間違いに変わっていることすらある。崩れた半熟カステラが大ヒットになったり、グラフィック向上という正解を追求したPS3が大失敗したりする。
企画、デザイン、マーケティング、プレゼンテーション、プロジェクトマネジメント、システム構築。どれだって唯一の世界があるわけではない。
それなのに私たちは、企画書を目の前に「ああああ!いったい何が正解なんだ...。間違っていたらどうしよう...」と頭をかきむしる。しかし「正解」は砂漠の蜃気楼でしかない。結局、知ったかぶりの上司だって社長だってクライアントだって、やってみなければわからない。
なんだか自信がありそうで説得力がありそうな所に、賭けられるだけだ。
そう考えると、正解のない世界では「根拠のない自信を持ってしまう」という、ちょっとヤケクソ戦略が効果的だ。
「自信過剰になれ」これが秋元康氏の伝えるメッセージだ。
This article is INSPIRED by
企画脳 by 秋元康

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