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「幸せの投資対効果」を見つめ直しませんか? - 日本の幸福指数は世界90位

http://www.earthinus.com/2010/04/roi-of-hapiness.html
おすすめ度:国民総幸福

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むかしむかし、ある所にサラリーマンがいました。

 これは、もう何十年も昔、第二次世界大戦後にたった数十年間続いた時代の話です。


 彼は名の通った企業に就職が決まり、希望にあふれていました。
 「仕事は?」と聞かれたら誇らしくその会社名を答えました。

 そして、残業も休日出勤もいとわず必死に働きました。嫌な仕事だって、会社のために死ぬ気でやりました。なぜなら、会社は毎年ボーナスをくれるし、給料もあげてくれるし、出世もさせてくれて、時間をつぎ込む価値があったからです。

 彼は子育てや家事に協力しませんでしたが、家族全員、彼を「企業戦士」と讃え、自分たちを守ってくれている会社に心から感謝をしていました。
 彼には「自分が今の日本を作りあげている」という自負すらありました。

 そして会社に守られながら、子供を育て上げ、40年勤め上げた会社を去るときは、何千万円もの退職金をもらいました。

 余生はたくさんの年金の後ろ盾で、自分の務めた会社と孫の成長を見守りながら、余生を充分に楽しんだとさ。
 めでたし、めでたし。

 残念ながら、今これと同じ幸せをもとめて、同じ資源(時間、労力、情熱)を投資したとしても、昔ほどの「幸せのリターン」は得られません。

 当時にくらべて、幸せの投資対効果(Return On Investment)は著しく悪い、というのが誰もが感じる現実だとおもいます。

 「そんな時代もあったようなぁ」と思いつつ、毎日、将来を憂いたり「辛い」といっている私たち。実は、まだ昔の考え方に取り憑かれてはいませんか?


日本は「幸せ度ランキング」が世界90位

 投資対効果の高いところに経営資源(人・モノ・金)を集中し、投資対効果の低いところからは経営資源をひきあげる。

 これが"伝説の経営者"とよばれたジャック・ウェルチの提唱した「選択と集中」であり、ビジネスの現場の常識中の常識です。

 この「選択と集中」に逆行しているのが今の私たちです。
 幸せの投資対効果の低い(低くなった)部分に、時間と労力を投じ続けているのです。

 GNH(国民総幸福量)という言葉を少し聞いたことはありませんか?


国民総幸福量(Gross National Happiness)とは、1972年に、ブータン国王ジグミ・シンゲ・ワンチュクが提唱した「国民全体の幸福度」を示す"尺度"である。国民総生産(Gross National Product GNP)で示されるような、金銭的・物質的豊かさを目指すのではなく、精神的な豊かさ、つまり幸福を目指すべきだとする考えから生まれたものである。


 日本はGDP(国内総生産)では世界2位にも関わらず、2006年、日本はこの国民総幸福量のランキングで世界第90位でした。この不況化でもう一度、調査をしたら、もっと下かもしれません。

 「会社」「お金」に一点集中するという戦略は、日本を経済大国に押し上げるまでに功を奏しましたが、それらの成長がストップした今、いまだに日本は"次の幸せの投資先"を見つけられていないのではないでしょうか?

 バカンスを楽しんだり、家族を大事にしたり、自分の好きなことに没頭したりしていれば、他の幸せの投資先がみつかり、もっと上の順位だったかもしれません。

 「日本人は働きすぎ、他の幸せもある」という海外の声にそろそろ耳を傾けた方がいいかもしれません。「会社」「お金」以外の幸せの投資対効果を、真面目に考えなおすべき時期がきているのです。


過去の幸せストーカーは、もうやめよう

 私たち20代半ば~30代は、生じおじいさんやお父さんが、会社務めに我慢しながらも、金銭的な幸せを享受していたのを見ているから、考えの転換が難しい。

 海外から「日本人は働きすぎ」といわれても「あいつら外人はナマケモノで頭がおかしい」と思うタイプの人間かもしれません。

 でも、「疲れた...、もうウンザリだ」と歯を食いしばったり「果たしてこれでいいのだろうか」と悩んでいる人をみたら、とても胸が痛み、共感ではしませんか?

 私たちの世代は、新しい幸せの投資先を、発見したり受け入れたりしないと、永遠に牢獄に閉じ込められたままになってしまいます。

 今、自分が本当に大事だと思えることを考え直して、今と この先の人生、どこに投資をするのが一番、幸せという利益を受け取れるかを設計しなおさなければいけないのです。

 「会社」「お金」の幸せの投資対効果が悪化し、もしあなたが「辛い」状況にあるのなら、古い投資先は潔く捨てないといけない。最小化しないといけない。

 別れた彼女に「お前は昔はこうじゃなかった!俺はまだ愛している!」とつきまとうストーカーは、カッコよくもないし、幸せでもありません。

 もっと魅力的な、幸せの投資先を考えてみませんか?


幸せの投資対効果を考えなおす7ステップ

 「お金」「会社」に時間を投資するという選択肢以外に、次のようなステップで「あなたの幸せの投資先」を考えてみるのは、いかがでしょうか?


1.あなたの「幸せな瞬間」を思い返してみる

 あなたが「幸せ」を感じるのは、どんな時でしょうか?

 お金持ちが幸せだという受け売りではなく、自分が幸せを感じる時を丁寧に思い起こしてみませんか?

 何も頭に浮かばないと思う人は、以下をヒントに考えてみるといいかもしれません。


  • 何かに没頭している時
  • 「自分らしい」と感じる時
  • 一体感を感じている時
  • ワクワクする時
  • 心が愛情に溢れている時
  • 成長していると感じる時
  • 精神統一している時
  • 何かを作り出している時
  • 心が愛情に溢れている時
  • 精神統一している時
  • 何かを作り出している時
  • 自由を感じる時
  • 心が平穏な時
  • 人に喜んでもらえた時
  • 非日常・アドベンチャーを体験している時
  • 誰かを守っている時
  • 尊敬されている時
  • 自己実現ができた時

 かんたんにメモをとり、大事な順に並べてみたり、重み付けをしてみたりするとより効果的です。

2.「幸せを感じる度」を指標化する

 どんな時に幸せを感じるかがわかったら、それを計測できるように指標化します。経営で大事なのは、効果を測定するための指標を定めて、それを絶え間なくチェックすることです。

 もし、あなたが「自分らしく生きている時」がもっとも幸せだと感じるならば、「自分らしく生きている度」(指標)が一番高いのはいつか考えましょう。

 たとえば、会社に1日8時間つとめ、アフターファイブで2時間、ボランティア活動に従事しているとします。

 会社にいるときに「自分らしく生きていると感じる度」が20%で、ボランティアでは、100%だったとします。

 すると同じ一時間を投資したときに、ボランティア活動のほうが、より「自分らしく生きている」=「幸せを感じている」ということになります。


※ここでは、話を単純化するために投資する資源を「つぎ込んだ時間」としていますが、それは「つぎ込んだ労力」かもしれませんし、「つぎ込んだ知力」かもしれません。


3.「幸せを感じる度」を比較する

 上の例のように、「幸せを感じられる度」=「幸せの投資対効果」をさまざまな分野で比較します。

 あなたが人に喜んでもらう時に幸せを感じているのなら、1時間あたりでもっとも人に喜ばれているのはどの分野か?を比較します。

 会社では歯を食いしばって5人を喜んでもらい、夜は2時間の勉強会のリーダーとして楽しみながら40人に喜んでもらっているとしたら、どちらにより大きな労力をつぎ込むべきでしょうか?

 また、今はやっていないけど、これからやってみたいことも選択肢にいれて考えてみるのも大事です。勉強会の内容を週に一度1時間かけて、ブログで発信したら数千人のアクセスがあるかもしれません。
 そうなったら、あなたはもっと幸せなはずです。

 長い人生です。
 自分の幸せはどこからきているのか、そして、何をすればそれが最大化されるのかを考えなおしてみましょう。


4.効果にスケーラビリティ(拡大の余地)があるか?

 あなたが幸せのために投資すべき分野がなんとなくわかってきました。

 しかし、今2時間かけてやっていることを倍の4時間にした場合に、効果も倍になるのか、それとも変わらないのかは、予めチェックしておく必要があります。

 たとえば、あなたが「自分が成長している時に幸せを感じる」人だったとします。今、1日2時間、読書をして幸せを感じているのですが、それを4時間にしたところで、「自分の感じる成長度」は2倍にならないかもしれません。

 それならば、読書会にしてみたらどうか?
 そうすればもっと拡大の余地があるかもしれません。

 幸せの成長の余地のあるものを選びましょう。
 幸せの成長の余地のあるように設計しましょう。
 実際の投資でも、中国やインドのような成長性の高いところに投資を行います。


5.しかし、未来の投資対効果は、チェックしない。

 しかし、未来永劫 その投資対効果がつづくかどうかを打算するのはやめましょう。未来のことはわからないですし、今打ち込んでいることが未来を作り、そしてそれによって未来は変わっていくからです。

 目の前のことに打ち込めば、今、幸せになれます。
 永遠に続かないからといって、今を捨てるのはとてももったいないことです。
 何年後かに投資対効果がにぶってきても、それに固執せずに、また「自分が幸せを感じる要素」に立ち返れば、新しい投資先が見つかるはずです。


6.幸せの投資対効果の低いものを最小化する、捨てる

 何をやるのかと同じぐらい、何をやらないかを決断する事は大事です。

 1日の時間は限られているため、どこに投資をするべきかが明確になってきたら、他の投資対効果の低い分野はできる範囲で最小化していきましょう。

 会社よりもボランティアの方が「幸せのリターン」が良いならば、もう残業や飲み会は、がんばって断るようにするのです。

 投資対効果のひくい世界の常識やアドバイスに足をとられてはいけません。道連れになってはいけません。
 あなたが従うべきは、これから自分の生きていく投資対効果の高い分野の常識やアドバイスです。


 あなたにとって大切でない部分(辛くさせる部分)を最小化させる作業は、投資すべき分野みつかっていなくても、今すぐやるべきです。
 頭の中のガラクタを捨てて新しいスペースを作れば、自分の幸せにもっと敏感になれるからです。


7.投資を集中させ、最大化する

 いらないものを限界まで、最小化させたら、あとはあなたが大事だと思う分野に最大限の投資を行いましょう。

 はじめは、「第二次世界大戦後の世界」の幸せを追い求める人から、頭がおかしくなったと思われるかもしれませんが、あなたには次第に内なる幸せがあふれてくるはずです。

 もう、昔話に振りまわされる悲劇のヒーローとは、さようならです。
 自分の基準で、幸せに生きることを選ぶのです。

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