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未来に囚われないで生きる ―今を楽しみ、今に集中する大事さを教えてくれる漁師の物語
未来の期待と絶望でせわしないと、今に集中できない
私たちは、将来のことを考えて一喜一憂します。
未来の楽しさに希望をもったり、将来の苦しみのリスクに備えたりするのは「今を生きるため」上でとても大事なことです。
しかし、過剰な期待感や絶望感をいだくことで「今を生きる」こと以上に「未来に囚われてしまう」ことがあるのです。
・大きな期待や理想をもつことで、現在のみすぼらしさにガッカリしてしまう。
・先行き不安で頭がいっぱいになり、今、目の前のことに消極的になったり、手がつかなくなってしまう。
そんな、頭を占拠している思考をクリアすると、幸せを感じる五感がとてもセンシティブになります。
今に集中し、今の幸せを味わえるようになるのです。
今日はそんな逸話を紹介します。
海辺で昼寝をする漁師の逸話
あるところに、一人の漁師がいました。その漁師は海辺に寝そべってウトウトと昼寝を始めたところでした。 その日の漁はもう済ませて、休息をとろうとしていたところでした。そこへある一人の男が通りかかりました。
そして、怠け者のように寝そべる漁師を見かけてこういったのです。「君、今日は仕事はしないのかね?」
漁師はこたえました。
「今日の仕事はもう終えました。魚をとってそれを売って、自分の分も食べました。今はこうして昼寝をしようとしているところです」「でも君、まだ時間はあるし、もっととろうと思えば取れるだろう。」
男はいいました。すると漁師は驚いた顔で言い返しました。
「なぜ、そんなことをする必要があるのですか?」男はいいました。
「もっとお金が手に入るじゃないか。そうすれば、エンジン付きの船や大きな網だって買えるだろう。もっとたくさんの魚をとることができるぞ。」「でも...、なぜそんなこと?」漁師は眉をひそめながらいいました。
「なぜって!? 決まってるじゃないか! そうすれば何隻も船がもてるし、会社もつくって成功すればその会社を売ることだってできる!たくさん儲かるじゃないか!」
男は興奮気味にいいました。漁師は困惑した顔で尋ねます。
「で、それからどうするのですか?」男は当たり前のようにいいました。
「そうなれば、永久に何の心配もなくなり、浜辺に寝そべって昼寝ができるじゃないか!」「しかし旦那、私はちょうど今、その昼寝をやっている最中です。将来の心配などありませんし、私にとってこれがちょうど充分なのです。海と太陽の光に祝福され、人生をゆっくり楽しんでいます。
ですからなぜ、わざわざそんな苦労をしなければいけないのですか?」それを聞くと男は言葉をなくしてしまいました。
そして、にっこりと微笑んでその場をさったそうです。
将来のために、今を犠牲にしない
将来のためにせわしなくしていないと、何だか不安になる時があります
将来のことを考えると、ため息がでて疲れる時があります。
充分なレベル ―自分と現在に調和するレベルを探ってみましょう。
充分なレベル以上は、幻で手に入りません。それに執着するのを「貪欲(どんよく)」といいます。
貪欲な状態になると、成功にスピードを求めたり、自分の急成長を求めたり、奇跡的な回復を求めたりします。それは「辛い今」を感じさせてしまうのです。
書店にいけば、一朝一夕にいかないものを一朝一夕に手に入れられるかのように書かれた本が山積みされています。
焦ってページをめくる人は「こんなフツーのやり方はもう知ってる!次!」と鼻息あらく本棚を探し回りますが、冷静にページをめくる人は「この著者は真っ当なことをいっている。未来に囚われずに、一日一日地道に集中した結果だ」と思うでしょう。
未来に囚われないで、今を楽しみ集中する「ミニマリスト(最小限主義者)・ライフ」を実践しましょう。
This article is inspired by
スピリチュアル・コンパス 宇宙に融けこむエコ・ハートフルな生き方
著:サティシュ・クマール
訳:エハン・デラヴィ、愛知ソニア
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