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黒柳徹子さん語録 途上国を旅してほんとうの豊かさを考える

http://www.earthinus.com/2010/02/tetsuko01.html
おすすめ度:トットちゃん

物が豊かになった日本。でも心の病にかかる人が増えてきたのはどうして?

20100204tetsuko-rush.jpg物が豊かな日本人。
本当に恵まれている国なのに、心の病にかかる人が増えているのはなぜだろう。
豊かさとともに、心も幸せになったのだろうか。と考えてしまいます。

途上国の支援をしていて感じることは、子どもたちの目の輝きが
日本人の子どもよりも強いこと。

豊かになることを支援したその結果が、
人々の目の輝きを失わせてしまうことになるのではないだろうか?
と思うことがあります。

そんな私の疑問に対し、ひとつの答えをくれたのが
黒柳徹子さんの「トットちゃんとトットちゃんたち」という本でした。

物質的に豊かな暮らしができるようになり、より心の豊かさを求める時代になったときに、心から幸せに生きるためのヒントがここにあるように思います。

著書「トットちゃんとトットちゃんたち」より


私が会った子どもたちは、
みんな可愛かった。
笑っている子ども、ふざけている子ども、
赤ちゃんを、おんぶした女の子、
さかだちを自慢そうに見せてくれた男の子、
いっしょにうたった子ども、どこまでも、ついてきた子ども。
いろんな子どもたちに、会った。
そして
両親や姉兄を目の前で殺された子ども、
ゲリラに腕や足を切り取られた子ども、
親が蒸発し、小さい弟や妹を残された女の子、
親友だった家畜が、飢えて死んでしまい
ぼう然としていた男の子、
家も学校も、すべて破壊されてしまった子ども、
難民キャンプを、たらいまわしにされている孤児たち、
家族を養うために売春する子ども。

だけど、だけど、
そんな、ひどい状況のなかで、
自殺をした子どもは、一人もいない、と聞いた。
希望も何もない難民キャンプでも
一人も、いない、と。
私は、ほうぼうで聞いて歩いた。
「自殺をした子は、いませんか?」
「一人も、いないのです。」
私は、骨が見えるくらい痩せて
骸骨のようになりながらも、
一生懸命に歩いている子を見ながら
一人で泣いた。
(日本では、子どもが、自殺してるんです。)
大きい声で叫びたかった。
こんな悲しいことが、あるでしょうか。
豊かさとは、なんなの?

私がいろんな子どもに会って
日本の子どもに伝えたかったこと。
それは、もし、この本の中に出てきた
発展途上国の子どもたちを、
「可哀想。」と思うなら、
「助けてあげたい。」と思うなら、
いま、あなたの隣にいる友達と
「いっしょにやっていこうよ。」と話して。
「みんなで、いっしょに生きていこう。」と、手をつないで。

私の小学校、トットちゃんの学校には
体の不自由な子が何人もいた。
私のいちばんの仲良しは
ポリオ(小児マヒ)の男の子だった。
校長先生は、一度も
そういう子どもたちを
「助けてあげなさい。」とか
「手をかしてあげなさい。」とか、いわなかった。
いつも、いったことは、
「みんないっしょだよ。いっしょにやるんだよ。」
それだけだった。
だから私たちは、なんでもいっしょにやった。
誰だって友だちがほしい。肩を組んでいっしょに笑いたい。
飢えてる子どもだって、日本の子どもと
友だちになりたい、と思ってるんですから。
これが、みなさんに、私が伝えたかったことです。

totto.jpg「トットちゃんとトットちゃんたち」 作:黒柳徹子より


助けてあげるのではなく、「いっしょにやるんだよ」。
まず隣にいる友だちと手をつなぐこと。
徹子さんそのもののように思います。


遠い国の子どもを可哀想と思うなら
まず、隣にいる友だちにやさしく声をかけること。
貧しくても豊かでも、人と人が仲良くできることの幸せ
これは世界共通なのですね。

どんなときでも、自分から周りの人にすすんで愛情や理解を
示すことができる大人になること。
これが成熟した社会なのかもしれません。

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